宗教文化
労山の道教について

労山は道教の発祥地のひとつで、春秋時代より身を修めようとし占い師などは数多くここを訪れ、戦国後期に、「東海仙山」として国内有名なだった。
始皇帝の東方巡幸、漢の武帝の2回にわたっての不其巡幸(現在青島市城陽区)はいずれも占い師の活動と関わったといわれる。 紀元前140年、つまり漢の武帝の建元元年に、張廉夫は労山で葦の庵を構え、三官を祭り、弟子に祭祀を教え始めた。これをきっかけに、労山は道教の地になった。...... > more

労山の仏教について
仏教は1,700年ほど前の魏晋時代に労山に伝わり、隋・唐時代に盛んになり、さらに明代に盛期を迎え、清代後期に衰え始めた。紀元412年、インドなどへ経を求める僧の法顕は海を渡って帰国しようとしたが、風の被害をうけ不其県労山南岸栲栳島一帯より陸に上がった。当時、同県を管轄する長広郡の太守の李ぎ(山の下に疑)は法顕が西方から経を求めてきた高僧であることを聞き、すぐ法顕を不其町に迎え、経を説いてもらい、そして、法顕が陸上がったところに石仏寺を建立。その時より、仏教は労山で知られ、広く伝えられており、また、その後に石竹庵、獅蓮院など増築され、 ...... > more